僕らのサブレマスターへの道は、オギュスタン宅およびミッシェルの母君宅の台所にての、400回以上にのぼる試作から始まった。3日間ノンストップでサブレを焼き続けたため、母君のオーブンは使い物にならなくなってしまった・・・。
パリ9区はマルティール通りにある、パンとお菓子の名店「アルノー・デルモンテル」。僕らのキッチンは、次にこの店に移った。定休日である火曜日、そして閉店後の夜にオーブンを拝借し、僕らはひたすら丸くておいしいプチサブレを作り続けた。
だけど好評のあまり、プチサブレの生産が追いつかなくなってしまった。
現在僕らは、愛すべきビスケット職人マリー・クレールとジョエルから、ラボを週末だけ貸してもらっている。とは言っても、すべて手作業で丸くておいしいプチサブレを作るのは、なかなか大変なのだ。それにラボは24時間耐久レースのあるパリからTGVで一時間のル・マン市。僕らは金曜の夕方にラボがあるル・マンへと出発し、日曜の深夜には車にサブレをぎっしり積み、へとへとになってパリへ戻ってくる。この48時間サブレ耐久レースに参加したい人は、いつでも大歓迎だ。